佐々並市伝建保存修理現場研修会
固いタイトルですいません。
初めて、佐々並市伝建地区(伝統的建造物群保存地区)で現場研修会を開催しました。
萩城下町とは全く異なる、赤瓦の町並みです。
今回はある土蔵現場からスタート。
左が大工さん、右が左官さんです。
左官さんに、講義をお願いしました。
料理教室よろしく、各材料とその調合や手間について話をしてもらいました。
特のこういう伝統的な補修ものの場合は、ものの状態に合わせるために、
自分で漆喰を炊いた方がうまくいくとのこと。
「塩梅」が大事だそうです。
この土蔵の左官仕事の様子は、左官さんのブログにアップされていくとの
ことですので、この講義の成果は、↓より確認していきましょう!
「壁の声が聞こえる」
後半はある町家の主屋です。
修理前は雨漏りもひどく、屋根一面にブルーシートが掛けられていましたが、
屋根はきれいに葺き替えられ、今は表構えの改修に取り掛かっています。
この建物は、大正時代のものです。
伝統的な厨子二階建ての町家から二階に大きな開口部と高い天井高をとる
本二階の建物へと移行した時期のもののようで、その分、各部に少し無理がかかっていたので、今回の修理で相当の補強をしているあたりを解説してもらいました。
少しずつ、民家が蘇っていくさまはうれしいものです。
_ yo _